今回は、ロジカルシンキングの「横の論理」についてです。
目次
横の論理
横の論理とは、言葉のレベル感が揃い、漏れ・ダブリが無く話が成立した状態のことをいいます。
つまり、誰から見ても話に過不足がない状態です。
では、何故、縦の論理が成立しない状態が起きるのでしょうか。
横の論理が成立しない原因
話し手と聞き手の頭の中の違いから起きるもので、2つの原因があります。
言葉のレベル感の違い
そもそも、聞き手が聞きたい話をしていないことが原因です。
これは、話の視点や切り口が揃っていないからとなります。
例えば、絵の描き方の会話をしている中で、りんごを見ていることとしましょう。
このときには、りんごを”どう描くか”という視点で、りんごを”形”や”色”という切り口でみて話す必要があります。
しかし、りんごを”食べる”という視点で、りんごが”甘い””酸っぱい”と話ても意味がありません。
<対処方法>
- 「視点を揃える」ために大事なことは、誰の言葉かを考えること
(例)給料日に思うことは、経営者と社員では異なる - 「切り口を揃える」ために大事なことは、それはどういう場面の言葉かを考えること
(例)りんごを見て感じることは、食べる場合と絵を書く場合で異なる
漏れやダブリがある(MECEでない)
話の全体像を考えたときに、漏れがあったり、ダブリがある状態になっている状態です。
<対処方法>
- フレームワークを用いる。有名なフレームワークは、手軽にMECEを作るための規制ツールで、どんな状況でも当てはまるわけではないことに注意する。
- 漏れをなくすには、見える世界の3次元、見えない世界の3次元「時間の流れ」「情報の流れ」「人間の気持ち」で考える。
まとめ
いかがだったでしょうか。
横の論理では、MECEという言葉が広く一般的になっているかと思います。
ただし、重要なのは、まず、相手と言葉のレベル感を揃えることだと考えています。
そうすると、同じ次元で会話ができ、MECEかどうかという検討に着地できるのではないでしょうか。