今回は、池井戸潤さんの「陸王」です。
こちらの本ですが、700ページ以上もある大作となっており、
ボリューム満点で読み応えがありました。
先日の仙台旅行でも新幹線の中で、読んでいました。
最近、気づいたのですが、
旅行など、何かのイベントで読書をするのは良いですね。
今回の場合は、仙台旅行と「陸王」という組み合わせでしたが、
仙台旅行を思い出すときは陸王も思い出すと思います。
仙台旅行については、
「仙台旅行記(2019.9.15-16)Part1【秋の1泊2日の旅】」でまとめていますので、是非、ご覧いただけると嬉しいです。
こういう記憶は何十年も忘れないような気がします。
さて、少し長くなりましたが、本題に入ります。
——————-以下、ネタバレを含みます。——————————
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目次
老舗足袋業者の闘い
100年続く老舗の足袋業者「こはぜ屋」が
新規事業の”ランニングシューズ”の開発と展開を巡る物語です。
足袋とランニングシューズは大枠では靴を作るという同じ土俵ですが、
ターゲット層、価格、必要な技術・素材など様々なものが異なり、
こはぜ屋は苦戦を強いられます。
人のご縁
人のご縁を感じる物語でした。
足袋業者が、ランニングシューズという世界にあしえを踏み入れるには、
様々な人の助けが必要でした。
お金の工面、ランニングシューズはどうあるべきか、足の構造はどうなっているか、内部は助けてくれるか、などのように一口にランニングシューズを開発するにも多くの人の助けを借りて、進んでいきます。
この進みの中で、主人公のこはぜ屋の社長が信念を持って動いたからこそ、
ご縁が発生したと考えます。
ピンチになったときも別のご縁がつながったり、ご縁が人を動かしたりする瞬間は読んでいて気持ちのいい、温かい気持ちになりました。
信頼を勝ち取るには?
物語としてはそこまで重要でないシーンだったかと思いますが、
営業のシーンで、「相手が疑問に思うことを事前に調べて話すと信頼度がアップする」という話がありました。
社会では、対人関係は非常に重要です。
特に、人との信頼関係をどのように築くかは非常に重要でも有り、困難なものでもあります。
一つのコツとして、
「相手が疑問に思うことを事前に調べて話す」
というものを仕事やプライベートで実践していきたいと思いました。
何故、その会社で働くか?(働きたいと思うか?)
あるシーンで、次の言葉がありました。
「会社が大きいから入りたいっていう動機は間違っているな」
「大事なのは会社の大小じゃなく、プライドを持って仕事ができるかどうかだと思うね」
仕事をする理由には色々あると思います。
- 生きる
- 評価されたい
- 仕事そのものが楽しい
- 暇つぶし
上記の言葉は起業し、倒産した経験がある者からです。
このような価値観で仕事を探し、従事している人は多くないと思います。
ただ、このような価値観が大事であり、大切にしなければならないと感じます。
今後、仕事やプライベートにおいて次の軸を取り入れてみようと思います。
悩んだり決断すべきときは、その仕事にプライドを持てるかどうか
まとめ
読後感は、スカッと爽快です。気分晴れやかに読み終わる本でした。
また、ご縁が重なり、一歩ずつ進んでいく物語を読んでいて、
ご縁、仕事への真摯さの重要さを実体験とともに考えさせられました。
この物語は、読む人によって感想が異なると思います。
会社経営者、新規事業企画、就職活動生、新社会人などそれぞれの感情があるため、
どんな方にもオススメの作品ではないでしょうか。
池井戸潤さんの「下町ロケット」もそうですが、
社会的には力がないものが、強いものに立ち向かっていく姿はとても共感でき、
読んでいて力をもらえる作品が多く私のお気に入りの作家の一人です。
下町ロケットは↓よりご参考にしてください。
その他にも読書感想文をまとめています。
ミステリー小説家の宮部みゆきさんの「火車」はいかがでしょうか。
小説は現実世界で迷ったとき困ったときに考える軸にもなるので、読み続けたいものです。
ビジネス書と小説をバランスよく読むことが良い読書なのかもしれません。