商品、サービスを設計・制作していくにあたり重要な考えになるインタラクションデザイン(Interaction Design)について、ご紹介いたします。
※本投稿は、参考図書を参考に制作されております。
目次
インタラクションデザインとは?
インタラクションデザインとは、スマホアプリ、ECサイト、車、本などのサービスを魅力的なものにするプロセスのことであり、近年、日本でも流行りつつある言葉です。
筆者が利用しているサービスで、インタラクションデザインを徹底的に実践していると感じるのは、
- iPhone(Apple)
- ニンテンドースイッチ(任天堂)
- Excel(Microsoft)
- メルカリ&メルペイ
が思いつきます。
これらのサービスは、
「そうそう、こういう機能がほしかった!」
「このボタンがここにあるのは使いやすい!」
「見た目がかっこよくて気に入った!」
という消費者に優しい特徴が詰め込まれていると感じています。
消費者に望まれるサービスになる3つの要素
では、どのサービスが消費者に望まれ、認められるのでしょうか。
それは、3つの要素に分解されます。
- ユーティリティ(実用性)
- ユーザビリティ(使いやすさ)
- プレジャラビリティ(楽しさ)
それぞれの要素について、詳しく見ていきましょう。
ユーティリティ(実用性)
消費者に望まれるサービスになるためには、
消費者が求める機能を提供する必要があります。
何を当たり前のことを言っているのかと思う方もいるかもしれませんが、
この当たり前を実現することは並大抵のことではありません。
あるサービスを立ち上げようとすると、
どうしてもその企業の制約が障壁となり、消費者視点でなく、企業視点になってしまうことがあります。(イノベーションジレンマと呼ばれることがあります)
こういうときには、コンサルタントなどの外部企業を投入して、
第3者という立場を利用した客観的な意見や進め方を取り入れていくことが多いようです。
ユーザビリティ(使いやすさ)
ユーザビリティという言葉の通り、
機能を使いやすくものとして提供する必要があります。
例えば、スマホアプリのサービスでのページを戻る、進む機能があるとします。
(漫画のアプリをイメージしてください)
頻繁に利用する「戻る」「進む」機能なのに、
アプリ上の端っこに小さいボタンで配置してしまうと、
間違ってボタンを押してしまい、ストレスがかかってしまいます。
他の例だと、FAQページでは、1ページですべてのQAを脈絡もなく表示すると、困った消費者は、どこに自分の求める回答があるかをすぐには見つけられません。
FAQでは、カテゴリー分けやよく見られているQAをページ上部に表示するなどしてユーザビリティを高めていく必要があります。
プレジャラビリティ(楽しさ)
どんなに、実用的で使いやすいサービスでも、使いたいと思うサービスになるためには、楽しさを提供する必要があります。
極端な話、白と黒の色のみのアプリを使いたいと思う人はいないですよね。
サービスの本質的な機能とは異なる機能、例えば、ミニゲーム、クイズなどは、消費者を楽しませる工夫の一つになります。
当ブログでお話した「スマホ決済アプリ続々登場」にもありますが、
同じような機能、使い方のサービスが乱立していきています。
消費者が最終的に好んで使うサービスは、プレジャラビリティ(楽しさ)をどれだけ引き出せるかにかかっているかもしれません。
参考図書
サービスデザインをどのようにしていくかというテーマの中のインタラクションデザインについてお話いたしました。
読者の中で、よりもっと勉強したい、知りたいと興味を持った方のために、筆者が参考にしている著書をご紹介いたします。
こちらの著書は、サービスデザインをテーマにしていることもあり、
本というサービスと捉えており、読者が読みやすい工夫が至るところにあります。
約400ページと分厚い印象のある本ですが、読みやすく、スラスラと読めてとてもおすすめです。